支援内容
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生活
活動項目 | 支援内容 | |
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学習時のあいさつ | あいさつの始めと終わりに、必ず目を合わせます。 (相手を意識するとともに、自分の行為を認識するための大事な活動です。) 「お願いします」「ありがとうございました」 このふたつの言葉を使うことで、自分と大人の立場を理解できるようになります。 |
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送迎時のあいさつ | 友達は家族の人に送ってもらった時、「〇時にお迎えに来てください、お願いします。」と、挨拶をしています。迎えの時には、「ありがとう」を言えるようにしています。自分のために家族がしてくれていることを認識させる良い時間となっています。 | |
言葉と動作 | 人や物との関わり方に必要な言葉を動作と一緒に行うことで、言葉を身につけていきます。 例えば「そっと」という言葉と行動を覚えることで、行動のコントロールが身につきます。 |
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ルールを守る | 各自の安全のためのルール、互いを尊重し他人を侵犯しないルール、自分が通う場の生活が円滑に遂行できるようになるためのルールなど、生活していくうえで守らなければならない多くのルールを根気よく教えていきます。 ルールを守れる子どもにするためには、ご家族の力が必要不可欠です。 子どもたちの将来の望ましい姿を描きながら、具体的に教えていきます。 【指導例】 ・相手に合わせた言葉遣い ・自分の物と他人の物の区別 ・自分の非を認める勇気 ・自分の気持ちを少し我慢して相手を受け入れ、ともに行動がとれた時の喜び ・家と学ぶ場では、同じことができないこともある |
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言葉の やり取り |
「がんばってください」「はい、がんばります」 この言葉のやり取りから子どもたちが学ぶことは、自分に与えられた課題を意識し、その課題解決に向けて努力することの解決を持つことです。 「がんばります」と言ったところから、自分自身との戦いが始まります。人は、やり遂げたいという気持ちと、その場から逃げ出したいという気持ちが常に背中合わせだと思っています。逃げ出したい気持ちが強くなった時、他人からの励ましが必要なのだと思います。 逃げ出したいと思い始めた時、再度、またこの言葉のやり取りをすることで子どもたちが、がんばれるのだと思います。やり遂げた喜びは、苦しみを経験した者だけに与えられるものです。 |
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手洗い | 「汚れた手を洗う」「外から戻ったら手を洗う」「洗ったら手を拭く」という簡単なことが、なかなかできない子どもたちがいます。 手を洗うということは、ひとつひとつの動作(場面)の区切りを示すものであると同時に、キレイになるという爽快感を育てる役目をしています。手洗いの大切さを身につけさせたいです。 |
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リーダーの 役目 |
「今日のリーダーは、誰がしてくれますか?」 毎時間の活動の始めに、先生が子どもたちに問いかけます。積極的に手を上げる子、はっきり意思表示ができずに先生の顔を見る子、始めから諦めている子などがいます。そんな子どもたちの様子から、先生たちはリーダーを決めています。 リーダーになると「始めの会」の司会、今日の予定を話すこと、おやつの準備と片付け、地域学習では、列の先頭を歩いたりします。 リーダーになることは、子どもたちにとってはとても良い学習になります。リーダーの心得は、自立の心得と重なる部分が多いからです。1人で社会に出ていくには大人を頼るのではなく、自分で考え決定して、行動に移すことができなければなりません。自立の手助けとして時に子どもに責任を持たせるということは、とても大事なことだと思います。(年齢にあった責任で) |
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おやつの 時間 |
「おやつ」の時間に学ぶことはたくさんあります。 あいさつ、周りの人のペースに合わせる、キレイに食べる、キレイに片付ける、楽しく食べるためのマナー、特に一緒に食べている人たちに不快感を与えないということを身に付けていく上で、とても大切な時間と考えます。 |
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ラジオ体操と 筋トレ |
学習を始める前には、必ず体操と簡単な筋肉トレーニングを行います。 運動不足になりがちな子どもたちが、色々な体の可動域を知ることができると同時に、心のリラックスを狙いとしています。中でも大きな声を出す場面では、自分の心を開いていくための手段となっているのではないかと思います。 腹筋と背筋のトレーニングは必ず行います。良い姿勢を保持するためには、必要な筋肉です。関節の硬い子どもたちが多いので、各関節も動かしていきます。 |
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外食の体験 | 年に数回、ファミリーレストランやフードコート、ファストフードのお店などで外食します。外食では、入店時のマナー、注文の仕方、待っている間の過ごし方、トイレなどで席を離れる時、おしぼりや食器の使い方、食べている時の姿勢や行動や会話の内容、食べ終わった後の行動、注文品の値段の確認、お店を出る時の行動の取り方と、教えなければいけないことがたくさんあります。 | |
道路の歩き方 | いつも家族や友達と歩いている子どもたちに、グループの先頭になって歩いてもらったり、1人で事業所まで歩いたりしてもらいます。 すると、目的地までの道順や信号の確認、横断の安全確認などに自信が持てず、歩きだせない子どもがいます。1人で歩けることは、社会への自立には欠かせない力です。安全な場所で少しずつ練習させていきます。家庭での協力がなければ身に付かない力ですので、ご協力もお願いしています。 |
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持ち物の管理 | 筆箱、傘、上着、配布されたプリント、貴重品といった自分の持ち物を把握し、忘れずに持ってくる・持って帰る力を身に付けられるように、支援していきます。 |
文字の理解
書く
ひらがな・カタカナ・漢字・ローマ字などを、なぞりから始め、マスの中や行・枠の中に収まるように書ける力を身に付けられるように支援します。
活動項目 | 支援内容 | |
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なぞり | プリントに書かれた文字をなぞり、正しい書き順やバランス、文字の大きさを学びます。 | |
書き取り | 見本を見ながら、枠の中に収まるように書く力を学びます。 |
読む
一音での読みから、単語の読み、文章を読む力まで、一人ひとりのペースに合わせて教えていきます。
活動項目 | 支援内容 | |
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一音の読み | ひらがな、カタカナ、ローマ字の五十音や濁音・半濁音の読み方を学びます。 | |
単語の読み | ひらがな、カタカナ、漢字、ローマ字を用いる一般名詞を中心とした、単語の正しい読み方を学びます。 | |
生活に関わる単語の読み | 最寄りの駅や店の名前、家族や友達の名前、通っている学校といった、お子様がよく目にする周囲の環境に合わせた単語を読めるように支援します。 |
分かる
一音や単語、短文、文章を読んで、意味を理解し、問いや質問に答える力を目指します。
活動項目 | 支援内容 | |
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色・絵と文字のマッチング | 絵や色の書かれたカードやプリントを用いて、ひらがなやカタカナ、漢字、ローマ字で書かれた文字と結び付けることを学びます。 | |
単語の書き取り | 絵や色、名詞などを見て、指定された様式(ひらがな、カタカナ、漢字、ローマ字)で正しく書くことができる力を学びます。 | |
絵と文章のマッチング | 絵を見て(例「ごはんを食べている」「公園で遊んでいる」)、文章の内容と結び付けることができる力を目指します。 | |
短文の読み書き | 短文(「お母さんはスーパーに行きます」「プリンは冷蔵庫にあるよ」)の意味を理解し、正しい行動が取れる、また自らも短文(「お父さん、いつもありがとう」「ケーキ、おいしかったです」)を書くことができる力を持てるように支援します。 | |
文章の理解 | 絵本や物語、説明などを読み、言葉の意味を理解し、正しい答えを出すことができる力を目指します。 |
数の理解
書く
数字や位(くらい)を正しく書くことができる力を持つことを目指します。
活動項目 | 支援内容 | |
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なぞり | プリントに書かれた文字をなぞり、正しい書き順やバランス、文字の大きさを学びます。 | |
書き取り | 見本を見ながら、枠の中に収まるように書く力を学びます。 | |
位取り | 大きな桁や、小数点などが正しく書ける力を目指します。 |
読む
生活の中で使う数字を読む力を持つことを目指します。
活動項目 | 支援内容 | |
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数字の読み | 単数字(1、2、3、4、5、6、7、8、9、0)や複数字(2桁、3桁、4桁の数字)が順序数だけではなく、一つずつ正しく読めるように支援します。 | |
身近な数字の読み | カレンダー(1~31)、時計(0~60)、お金(金種に使われる1、5、10、50、100、500など)が正しく読み取れる力を持つことを目指します。 |
分かる
数唱・数字・数量が一致し、正しく使うことができる力を持つことを目指します。
活動項目 | 支援内容 | |
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数え方 | 絵や図形を見て、1対1対応で数えることができる力を持つことを目指します。 | |
絵とのマッチング | 絵や文字を見て、「数字」と「物の数」が一致するように、「数」に関する理解ができ、それが定着できるように支援します。 | |
大小の理解 | 数字や絵を見て比較し、「多い・少ない」「大きい・小さい」という大小の理解を目指します。 | |
順序の理解 | 起点となる値を基に、「〇〇より一つ前」「××より三つ後」といった、順序・順番の仕組みを学びます。 | |
時間と時刻の理解 | 時計を見て「今何時?」が正しく読める(時刻)力と、「~分前」「~時間後」といった(時間)簡単な時間の計算ができる力を目指します。 | |
お金の理解 | 大小の理解を基に、持っているお金と商品の値段を比較し、「買える・買えない」を判断できる力を目指します。また、「払ったお金」「金額」「おつり」の関係性の理解を目指します。 | |
計算 | 数字を使い、増加・減少、集合・分離といった方法を、適切な計算で求めることができる力を目指します。また、計算機を正しく使う方法も学びます。 | |
時間と時刻の理解 | 長さ(mm、cm、m、km)・重さ(g、kg)・かさ(l、ml、cc)といった単位の違いを学び、正しく読み書きができる力を目指します。 |
地域学習
活動項目 | 支援内容 | |
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地域学習 | 家庭や学校から一歩出た場所は、すべて自分たちの生活の場である地域社会なのです。道路に潜むたくさんの危険、視界に入るすべての情報、自分の目的に向かって進むための手順など、歩くという行動から多くのことを学びます。地域学習では、学校や家庭で学んだ言葉や文字、数字などの力を確かめたり、応用できるかどうかを確認できます。 子どもたちは、自分の目の高さで真っすぐ前を見て歩きます。そんな子どもたちに、周りを見て色々な情報を得ることを教えています。 関心を持って歩くと、学ぶことがたくさんあるということを教えます。室内では学べない、たくさんの教材があることを体験させます。また、その内容をご家族にも知らせることで、家族で出掛けた時、学習の大切さを理解してもらえるようにしています。 | |
地域学習の主な目的 | ・家から出るための準備(身支度・カギ締め・出掛ける目的の確認) ・目的地まで歩く ・道路の危険から身を守る知識を身に付ける ・目的の場所にあった行動を知る ・目的を達成させる。余計な行動はしない ・戻ったら手洗いをし、次の行動に移る |